村田 基
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僕たちは釣りという趣味を覚えた。自然の中に入り込み、草木に触れ、水に触る。できる限りありのままの自然の中で遊ぼうと思っている。アウトドア、あるいはゲームという呼び方もあるだろう。がしかし、僕たちはその自然を相手に遊びを覚えたわけで、それは所詮「遊び」なのかもしれないけれど、大切な余暇なんだと思っている。

アメリカの大統領は国民に余暇を訴えるために、自ら率先して釣りに行くんだという。もちろん大統領だけではない。頭の固い政治家といわれる人たちも、週末には釣りによく出かけるそうだ。それは緑の中に入り込むことで、頭だけでなく身体全体をリフレッシュできるからだ。つまり釣りという遊びは、みんなが思う以上に人間にとって非常に重要なものなんだ。

さてここでとても大切になってくることが釣り場を取り巻く環境である。最近の釣り場は非常に汚れてきている。町から雨に流されて川にたどり着くゴミがある。心ない者によって車から捨てられたゴミもある。場所によっては冷蔵庫や洗濯機、中には車まで人知れぬ山間に散乱していることもある。その中には釣り人によって捨てられた釣り糸、ルアーのパッケージなども見られる。

釣りをしない人たちが水辺に立つことは、観光地でもない限りほとんどない。つまりそのゴミを最も見ているのがわれわれ釣り人ではないだろうか。21世紀を迎える前にきれいにすることはできなかった。でも、これからでも遅くはない。釣り人ひとりひとりが常に少しずつでもいい、ゴミを拾うことによって釣り場、自然が蘇るのだ。ひとりが集められるゴミは大したことはないかもしれない。でもそれを繰り返すことによって確実に釣り場は蘇る。できることからでいい、はじめてみよう。21世紀の早い内に。僕たちの遊び場は僕たちが守る。

(村田 基)